ソリューション・サービス

2019.12.03

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サービスチェイニングでマネタイズを

皆さま、こんにちは。

今回はファイナンシャルプランナーかつ、ITエンジニアである私が、両方の要素を取り入れたサービスチェイニングのマネタイズについて紹介したいと思います。

 

サービスチェイニングとは

サービスチェイニングとは、パケットを適切な順番で処理し、様々なサービスと連携させるソリューションとなります。
サービスチェイニングを実現するためのパケット転送方式として,Service Function Chaining(SFC)があります。
SFCでは、パケット毎にNetwork Service Header(NSH)タグを付与し、そのタグの内容に応じて、パケットを各種サービスへと転送します。
これらはRFC8300として標準化されている技術となります。

NSHを下記に示します。

サービスチェイニングの考え方自体は従来からありましたが、複数の機器でルーティングやPBR等と連携させなければならず、運用が大変でした。
今回、新たに定義されたNSHタグを使用することで、タグにサービスの種別や順序の情報が記載されるため、1台の機器でパケットにタグを付与するだけで、より柔軟・シンプルに設計やスケーリングが可能となります。

 

サービスチェイニングのマネタイズ例

サービスチェイニングのマネタイズ例として、さまざまなサービスと紐づけ、サービスごとにオプション契約を結ぶ方法があります。
代表的なサービスとして、URLフィルタリング、アンチウィルス、HTTPキャッシュ、TCP最適化等があります。
例えば、サービスを使わないお客様は基本契約のみ、特定のサービスを使いたいお客様は有償オプションとし、オプション契約をしているお客様のみを、該当する特定サービスに紐付けることが可能となります。
とにかく安く使いたいお客様はオプション無し、よりセキュアに使いたい、より快適に使用したいお客様はオプション契約を結んでもらうことで、サービスの差別化を行い、マネタイズ効果を発揮することが可能です。

応用編として、SFCの機能に、SPR(Subscriber Profile Repository)、DPI(Deep Packet Inspection)を連携することで、更に細かいサービス提供が可能となります。

SPRと連携させることで、パケットのIP情報と加入者情報を紐付けすることが可能となります。
通常、流れてくるパケットのIP情報そのものには加入者情報は入っていません。
SPRで、RADIUS、DHCP、IPDR等の認証パケットを管理することで、IP情報と加入者情報を紐付け、IP情報からどのサービスを利用しているかを特定することが可能となります。
IPが変わっても加入者情報は変わることがありませんので、例えば加入者がモバイル端末で移動し、IPが変わってしまったとしても、同一加入者としてそのままサービスを継続提供することが可能です。

また、DPIと連携させることで、アプリケーションの識別を行い、特定の動画サイト、ゲーム、SNS等に対して、それぞれサービスに紐づけることが可能です。
例えば、ゼロレーティングサービスと連携させ、特定の動画サイトのTrafficデータをパケットカウンタから除外し、動画使い放題プランを作成することも可能です。
(DPIについては弊社コラムに詳細がありますので参考にしてください)

このようにサービスチェイニングを用いることによって、さまざまなサービス連携を行い、お客様のインターネット利用における差別化と、それに伴うマネタイズが可能となります。
ネットワンシステムズではサービスチェイニングを実装するために、Sandvine社ソリューションの「Traffic Steering/Diversion」を取り扱っております。
興味がある方は、是非お問い合わせください。

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

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