経営戦略

2019.06.05

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ネットワングループが目指す姿③~統合サービス事業

①ネットワングループの直近3年間の取り組みと成果について、②ではこれからの成長戦略としての取り組み、「働き方改革2.0」についてお話ししました。③の今回は、もう一つの成長戦略である、「統合サービス事業」についてお話しします。

 

ネットワングループの活動すべてを「統合サービス事業」と定義する


お客様に「ICT基盤全体を任せていただく」ため、ネットワングループはコンサルから入り、役務系も含めたお客様のライフサイクル全体を支えるサービス開発と、組織変革を行い、2019年度から実行フェーズに入りました。

「統合サービス事業」とは、Plan(計画、提案)のコンサルティングから入り、Build(設計、構築)、Operation(運用、保守)、Optimization(最適化)のP・B・O・Oを通じて、お客様のICTライフサイクル全体を支える取り組みです。

 

統合サービス事業の加速 – サービス比率の拡大 –

 

新たな部分としては、役務を含む「運用」と「最適化」のサービス化です。

 

「運用」-サービス基盤に加えて業務フローも刷新、標準化


これまで、我々が提供していたのは主に「保守」であり、「運用」は積極的ではありませんでした。その理由は、「運用=人的リソース」であり、差別化要因になりにくい上に我々のリソースには限りがあり、さらにビジネスとして利益率も低い、という課題がありました。

それがようやく、運用フェーズにおいてもテクノロジの進化で監視、検知、復旧などの可視化と自動化が進み、効率的に提供できるようになってきました。ただし、ベンダーが提供するマネージドサービスはあくまでもそのベンダー内のものです。お客様の実態は、さまざまなベンダーの機器やシステムが稼働しています。ネットワン グループはそれらの上のレイヤで包括し、独自アーキテクチャに基づいて提供できる運用サービスを目指しています。

具体的な取り組みとして、ITIL*1をベースとした、各サービス基盤の刷新に加えて、社内の運用業務フローの全面的な見直しを行っています。システムについてはITILでの標準化は当然ですが、業務フローとなると難しい。これはシックス シグマ*2を走らせて、業務上のノンバリューポイント、不要なプロセスを削除するといった標準化の試みを続けています。

海外のエグゼクティブと会話すると、DXについて理想を語りながらも実態はドロ臭いことを遂行しています。「retrain(リトレイン=再教育)」といった発言も多く聞かれます。DXの推進には、業務プロセスだけでなく組織や人事制度の変革にも着手しなければなりません。

同じことを日本で進める上では、これまでの過去の慣習や成功体験など、難しい部分はありますが、そもそも改善活動は日本企業の得意分野のはずです。それが実行できる組織にすれば、実行できると考えています。

そして、これが実現すればお客様と我々、そしてベンダーとのエコシステム全体で本当の意味での運用効率化が図れます。それこそがまさにDXでもあるのです。

 

*ITIL (Information Technology Infrastructure Library):、ITサービスマネジメントの成功事例(ベストプラクティス)を体系化したITシステムのライフサイクルマネジメントに関するガイドライン。世界の多くの国の政府や企業において、ITILを取り入れた業務が行われている。

*シックス シグマ(Six Sigma, Lean Six Sigma):1980年代にモトローラによって開発された「品質管理のためのフレームワーク」。結果のバラツキに影響を与える重要特性(CTQ)を特定し、改善するプロジェクト型改善活動をベースとした、経営革新手法。でもある。目的は、業務プロセスを改善し、製品やサービスの品質のばらつきを抑えること。統計学を用いた定量的分析を行いながらデータドリブンでプロジェクトが進められる利点がある。

 

塩漬けとなっているシステムを最適化し直す「カスタマーサクセス」サービス


もう一つ、Optimization(最適化)のサービスとして「カスタマーサクセス」の提供を2019年4月から開始しています。

ネットワンシステムズは1988(昭和63)年の創業から2018年で30周年を迎えました。これまで構築した多くのシステムは、設計、構築して「保守」で終わっています。そのため、過去構築したシステムは我々も構成変更や故障が起こらない限りメンテナンスできず、お客様自身も現状どうなっているのか把握できておらず、塩漬け状態になってしまっている、無意識に危ない環境で利用されているケースが少なくないのが実態です。

ソフトウェアやクラウドサービスに比べ、オンプレミスのハードウェアの多くはアップデートされておらず、クラウドとの併用といった新たな使い方の中で、セキュリティが穴だらけかもしれないなど、リスクの高い状況になってしまっています。

ここに対する我々の貢献として、既存のお客様に対し「ちゃんと使えていますか、パフォーマンス出ていますか、トラブルはないですか」という基本的なところから入り、ハードウェアに関してもソフトウェアやサービスと同様に、ビジネスやシステムの環境が経年変化した中での問題点を見つけて、安全に稼働するための最適化をし続ける、というのがこの「カスタマーサクセス」サービスとなります。

加えて、オンプレミスのみならずマルチクラウドを活用するお客様では、クラウドサービスをまたいで、またオンプレミスも含めて、全体を可視化してセキュリティとガバナンスを担保したい、というニーズも強くあります。この部分についても同様に、②でお話ししたSD-HCIアーキテクチャをベースにしたネットワン独自ソリューションによるサービス提供を行っていきます。

また、我々の主要な大手のお客様が強く望まれる部分ではありませんが、当然、これらのサービス提供にあたっては、世の中の流れに適合した、サブスクリプション型の提供メニューとスキームもご用意します。OPEX型でやりたい中堅層のお客様にはニーズがあるでしょう。

 

さいごに


本Blogでは3回に渡り、ネットワングループのこれまでの成果を振り返り、これから目指す姿についてお話ししてきました。これまでの3カ年の確かな成果を礎として、これからの3カ年で、ネットワングループは「お客様のクラウドを含めたICT基盤全体を提供する」ための次なるステージへ移行します。

 

働き方改革2.0 / DXの実態 – 生産性の向上 – 

 

皆様のビジネス遂行における、あらゆるICT利活用のお悩み事、課題を解決する統合サービス事業を展開してまいりますので、ぜひお気軽に、お声がけいただければ幸いです。

 

 

※本記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属する組織の見解を代表するものではありません。

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